インバウンド集客コラム
【2025年最新版】インバウンド集客対策 成功事例5選|飲食から小売、体験まで…訪日外国人集客の秘訣とは?
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インバウンド需要の回復が加速し、訪日ニーズも多様化する中、観光産業に関わる事業者にとって「インバウンド対策」はもはや選択肢ではなく、競争力を左右する経営課題となっています。訪日外国人観光客(インバウンド)の消費行動や予約経路はコロナ前と大きく変化し、特に個人旅行(FIT)の増加により、旅マエ・旅ナカの顧客接点をどう設計するかが重要になってきました。
本記事では、飲食店・商業施設・体験施施設といったジャンルごとに、訪日外国人観光客の集客に成功した5つの事例を紹介。SNSやOTAなど海外プラットフォームの活用、予約導線の整備、プラン設計の工夫など、現場で実際に成果が出ている施策のポイントを解説。あなたのお店や施設でもインバウンド対策に活かせるヒントが、きっと見つかるはずです。
目次
- 需要回復と今求められるインバウンド集客
なぜ今、インバウンド集客対策に取り組むべきなのか - インバウンド集客成功事例5選
事例1:京都 人気飲食店の中国集客戦略 – 株式会社力は宿る
事例2:クーポン一括配信でアプローチ先を拡大 – 株式会社ヤマダデンキ
事例3:eチケット導入と送客施策で稼働率を改善 – サムライシアター東京
事例4:eチケット導入で現場の対応負荷を改善 – 東武百貨店 池袋店
事例5:大相撲観戦ツアーで高付加価値な訪日体験を創出 – ぴあ株式会社 - 成功事例に共通する3つのポイント
1. 旅マエでの認知拡大を強化
2. 現地プラットフォームへの対応
3. 来店への導線整備とスムーズな予約管理 - インバウンド対策まとめ
あなたのお店にもできる、インバウンド対策の第一歩とは?
インバウンド集客に向けた具体的な施策についてご提案可能です。
ご興味のある方はお気軽にご相談ください。
需要回復と今求められるインバウンド集客
なぜ今、インバウンド集客対策に取り組むべきなのか
コロナ禍を経て、訪日外国人観光客(インバウンド)の回復は急速に進んでいます。日本政府観光局(JNTO)の発表によれば、2024年の訪日外客数は年間2,500万人を超え、さらに2025年には過去最高を更新する見込みです。さらに注目すべきは、その構成と消費傾向の変化です。
これまでインバウンド市場の中心だったアジア圏に加え、欧米やオーストラリアなどからの観光客も大幅に増加。長期滞在・高単価・文化体験志向といった消費傾向が強まっており、体験を提供する側も対応の幅を広げる必要が出てきています。
また、旅行形態の中心が団体旅行から個人旅行(FIT)へとシフトしたことにより、旅行者は自ら情報収集し、スマートフォンやSNSを活用して現地体験を選び、予約まで完結させる時代になりました。こうした行動様式の変化に対応するためには、旅前(情報接触)〜旅中(予約・来店)〜旅後(口コミ・再訪)までの導線を戦略的に設計する必要があります。
このような背景から、飲食店・商業施設・体験施設といった観光関連事業者には、これまで以上に戦略的かつ多面的なインバウンド対策が求められるといえます。
インバウンド集客 成功事例5選
事例01
【飲食×中国向けインバウンド集客】京都の人気飲食店が中華圏誘客で売上2倍|株式会社力は宿る
京都を拠点に「和牛すき焼き 京都力山」「京都とんかつ かつ田」などを展開する、株式会社力は宿る。「大衆点評」や「小紅書(RED)」を活用したオンラインでの認知拡大と、オフラインでの口コミ促進を両立し、新規出店でもインバウンドの来店と満足度アップにつなげています。

実施内容
- 中国最大級の口コミサイト「大衆点評」で公式アカウント開設・運用
- 春節や夏休みなどの旅行ピークに合わせた「大衆点評」での広告出稿
- 複数の予約経路を一元管理する予約管理システムを導入
- スタッフ主導で口コミを促進!中国版Instagram「小紅書(RED)」の運用も開始
取り組み成果
- 来店客比率は中華圏7〜9割・欧米圏約3割で、インバウンドが売上を牽引
- 新店舗では1年で月商2倍成長、口コミ件数115件突破
- 「大衆点評」ランキング上位獲得、集客力が大幅向上
さらに詳しく
株式会社力は宿る が挑むインバウンド戦略! 「大衆点評」内ランキングで1位も獲得した、中国マーケット施策とは
株式会社力は宿る 代表取締役の谷村様にインタビュー。インバウンド戦略での躍進の裏側を伺いました。
事例02
【家電量販店×クーポン施策】訪日観光客向け来店促進を他国席に展開 |株式会社ヤマダデンキ
大手家電量販店のヤマダデンキでは、訪日外国人観光客向けの購買促進を目的に、Japanticketのクーポン一括掲載サービスを導入。
これまでアプローチができていなかった国・地域の旅行者にも訴求でき、低リスクで効果的なインバウンドプロモーションを実現しました。

実施内容
- 韓国や東南アジアを含む訪日客が多い国のOTA・メディアに一括でクーポン掲載
- 翻訳や掲載手続きなどの対応は不要、オペレーションも従来のまま完結
取り組み成果
- これまでリーチできなかった幅広い国籍層にもアプローチを拡大
- 完全成果報酬型(手数料型)で低コスト施策として定着
- 流入チャネルを分析し、次回のマーケティング改善にも活用
さらに詳しく
新たな市場でクーポン配信経路を拡大、一括掲載により管理の手間を最小化
管理工数を増やさず複数のOTAにまとめてクーポンを配信。大手家電量販店のインバウンド集客施策をご紹介します。
事例03
【体験施設×業務改善】多言語予約と決済の自動化で対応工数を大幅削減|サムライシアター東京
本格的なサムライ体験が外国人観光客に大人気の、サムライシアター東京。訪日外国人対応の業務効率化を目的にeチケットシステムを導入。自社サイトで事前決済可能な予約フォームを導入し、現場の対応負荷が大幅に軽減されました。

実施内容
- 自社サイトに多言語対応の事前決済フォームを設置
- 海外OTAへの掲載も窓口を一元化。外国語対応の煩雑さを軽減
取り組み成果
- 事前決済で予約が完結し、ノーショーリスクや決済対応の工数を削減
- スタッフの受付業務が効率化し、現場負荷を軽減
- 訪れた外国人観光客への対応力を向上し、満足度アップへ
さらに詳しく
自社サイトに事前決済付き予約フォームを導入 多言語問合せや会計時の対応力向上と、現場業務の効率化を実現
「Japan ticket」を活用した、人気体験施設でのインバウンド受け入れ対応改善事例をご紹介します。
事例04
【百貨店×中華圏向け集客】定期的な情報発信強化で中国人観光客の来店数を拡大|東武百貨店 池袋店
コロナ禍明けの中国インバウンド需要回復に合わせ、「大衆点評」の公式アカウント開設と広告出稿を通じた訪日前の情報発信を本格化。百貨店全体のブランド価値を高めつつ、訪日前の情報接点を強化し、観光客の来店意欲と購買意欲を高めました。

実施内容
- 「食」を強みとする百貨店の特徴を「大衆点評」公式アカウントでしっかり発信
- 定例会を通じて、店舗の露出状況や口コミの振り返り、広告施策の改善提案を継続実施
取り組み成果
- アカウント運用により、百貨店内複数店舗への相乗効果を創出
- 中国人観光客からの反応や投稿が増加し、現場の売上にも貢献
さらに詳しく
注力市場の中国に向けて定期的に最新情報を発信 店舗ページの露出は半年で14倍に
「大衆点評」を活用した、大手百貨店の中国市場向け情報発信施策をご紹介します。
事例05
【ツアー造成×文化体験】大相撲観戦を軸に高単価インバウンド体験を実現|ぴあ株式会社
ぴあとJapanticketが共同で訪日外国人向けに展開した「大相撲観戦+朝稽古見学ツアー」は、外国人にとって予約が難しい相撲観戦の障壁を解消し、日本文化の奥深さを伝える体験コンテンツに昇華。OTA掲載によるグローバルな販売も実現しました。

実施内容
- 大相撲九州場所に合わせたツアー商品を造成・販売 多言語対応のeチケット販売で予約・決済ハードルを低減
取り組み成果
- 海外OTA掲載により、旅マエから旅ナカまで海外プロモーションを実施
- 事前決済で予約が受け付けられるため、シンプルなオペレーションで支払いリスク回避に
- 高単価で非日常感のある“コト消費”を実現し好評を博す
さらに詳しく
大相撲ツアーをインバウンド向けに販売!プロモーションから集客まで一気通貫で実施
eチケットやインバウンド広告を活用した、大相撲ツアーのPR・集客施策をご紹介します。
成功事例に共通する3つのポイント
1. 旅マエでの認知拡大を強化
旅行者が行き先を決める前の段階で情報接点をつくることが鍵。「Instagram」や「YouTube」などのSNSはもちろん、中国では「小紅書」や「大衆点評」、韓国では「Naver」など、国や地域ごとに使われているサービスに合わせて露出を行うことが需要です。
旅行計画中の段階から興味を惹き、「ここに行きたい」と思ってもらえるよう、情報の露出と認知獲得を意識してみましょう。
2. 現地プラットフォームへの対応
訪日外国人観光客が日常的に利用している海外のOTAやメディアへ情報を掲載することで、言語や文化的な障壁を減らし、予約や来店の確度が高まります。たとえば「Klook」や「KKday」、「大衆点評」や「Trip .com」などを活用することで、各国向けに最適化された情報発信を行うことが成功の近道です。
3. 着地先の整備と業務効率化
情報接触の後に必要なのは、スムーズな予約・購入導線です。せっかく店舗や施設のことを知ってもらっても、スムーズに来店まで繋がる導線がないと機会損失になることも。
多言語での事前決済、在庫管理、自動通知などをシステムで整備することで、来店率が上がるだけでなく、現場の業務負荷を抑えながら顧客満足度と業務効率の両立が実現できます。

インバウンド対策 まとめ
あなたのお店にもできる、インバウンド対策の第一歩とは?
インバウンド集客を成功させるためには、まず「旅マエ」でお店やサービスの存在を知ってもらうことが出発点です。そして「旅ナカ」でスムーズに予約・来店してもらうための受け皿を整備し、再訪や口コミにつながる体験価値を提供することが求められます。
ただし、国ごとの消費傾向や検索・予約チャネルを理解し、それに合わせた動線を自社だけでゼロから構築するのは、少なからずハードルが高いのが現実でしょう。そのような場合は、海外OTAとの連携やプロモーション支援、予約・決済管理を含めて一括サポートする専門サービスの力を借りながら施策を展開していくのもひとつの方法です。
Japanticketでは、訪日外国人観光客を対象としたプロモーション支援・チケット販売・送客導線整備・予約管理など、インバウンド集客に必要なソリューションをワンストップでご支援しています。
「まず何から始めればいいかわからない」という方も、ぜひお気軽にご相談ください。成功事例や最新トレンドをもとに、貴社の状況に合った最適なインバウンド施策をご提案いたします。
参考文献
国土交通省観光庁「訪日外国人の消費動向 訪日外国人消費動向調査結果及び分析 2023年次報告書」
日本政府観光局 2024年訪日外客数(総数)
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